●より良いコミュニケーション
少し前・・・というかWEBの世界ではだいぶ、かな。ともかく2006年に出岡部敬史氏のブログ進化論という本がある。
当時、ブログというものを運営し始めていた自分が、珍しく読んだ本の一つだ。読書の習慣がない自分が自ら買って読んだ本の中では、かなり新しい部類になってしまう本なのだが、たまたま最近あるブログで取りざたされ、久しぶりに目を通してみた。
当時は丁度mixiがマスコミに取りざたされ、ほどよくWEB日記からブログやSNSへといった1つ既存WEBユーザーの転換、そしてそれらが台頭することによる新規や既存のWEBライトユーザーのブログブームの始まりを過ぎた頃で、本の内容は「ブログってこういうもんです。みんなもブログやりましょう」的なノリで書かれているものなので、今読んでもあまりタメにならなかったりする。いや、時代ってのは変わっていくもんだからね。
とはいえ、そういった本だけに、ブログを使うにあたって、今読んでもそれなりに考えさせる内容でもあったりする。
で、だ。
当のブログでも取り上げられていたのだが、本にはこんなことが書かれている。
「ああ、そうそう」「その通り!」などの肯定コメントはし辛いものだ。したがって「つまんない」というような”つぶやき”系コメントの方が目立つのは肯定コメがあまりないからだ。
インターネット上には人の数だけ意見が存在する。それらの中には、自分とは異なるものも多いだろう。そんな人に対して敵愾心を持つのではなく自分に無いものを持っている人であるとして接することでより良いコミュニケーションがとれるのではないだろうか。
引用文を出すだけ出しておいていきなり話が飛ぶが、ブログというか、WEBの本質は自己発信であると考えている。ある事象や物事についてブログを書いている人によって書かれた内容がエントリーとして数多の人に向けて発信される。
だが、それは何も「エントリー」や「ブログを書いている本人」だけに言えることじゃない。
さて、SNSの方で丁度最近「ブログにコメントする迷惑な人8パターン」に関する記事があったわけだが、その分析とやらを読めば読むほど、スパムだとかを除けば、迷惑じゃないコメントやブログの記事の内容自体のカテゴライズをしても、内容が肯定的か否定的かの違いで、結果的に同じようになるんじゃね?と思うわけだ。
問題はその内容の受け止め方で、批判コメント=迷惑コメントではないわけで、批判することは別に悪いことじゃないが、「そういう考え方の人もいるんだな」という考えがあってそうしているのか、それとも単なる「相容れぬ」という脊髄反射でそうしているのかによって「迷惑なのかそうでないのか」が分かれるんじゃないかね。
ちなみに元記事の英語サイトはこちら。
http://www.cracked.com/article_16605_8-most-obnoxious-internet-commenters.html
数多の人が同時に存在する場所では、いわゆる「空気」という見えない集合意思によって場が制御されている。前にも書いたが、ゲーム関連のサイトや掲示板でオンラインゲームの運営会社や開発会社に向ける批判意見ばかり目に付いたり、逆にmixiなどのSNS内の日記に対して肯定ばかりになってしまうのはまさにここに根付いている。
だが、その「空気」が希薄なブログや掲示板では、肯定は書きにくいというよりも、発信する必要性があんまない。むしろ別の意見を書き込まなきゃ自己を「発信」できんじゃない。
そうなってくると別の角度からという意見よりも、全く違う見解や、批判をすることの方が手法としては単純でやりやすいからねぇ。でも、そういった別の考えを許容した上で書いてないと迷惑コメントって思われちまう。が、そもそもブログの記事自体も別の意見・見識を許容して書いてないと、記事それ自体が火薬庫みたいなもんになっちまうから、どういったコメントは増えやすくなるんじゃないかな。
要するに何が言いたいかというと、ブログは記事を書いている本人だけじゃなく、数多の閲覧者によって成り立ってるんだが、結局のところそこにコメントしてくれる人も、ブログ書いてる人と本質的には一緒なんじゃないかなと。
迷惑なコメントってのは、分かり合おうとしたり、理解するかしないかで生まれているだけじゃないかなぁと、そう思うわけですよ。
そしてそれは、別にブログだけじゃなく、WEB全体に言えることだと思うんだよね。
オンラインゲームってコミュニケーションで成り立つゲームだからさ、そこで過ごしていれば日常的によりよいコミュニケーションをとりたいと思うわけじゃない。そんな時に、よりよいコミュニケーションってのがどう生まれるのかって考えると、引用文のところにたどり着くんじゃないかなってね。
ま、幸い今のところオレのブログには俺の目からは迷惑だと思ったコメントはスパム以外ないし、ゲーム内で別段でっかいトラブルがあったわけじゃないんだけどさ。なかなか考えさせてくれる内容だったので、他に書くこともないんで記事にしてみましたとさ。


























